戸建てのリノベーションでは、間取りを大きく変えて、今の暮らしに合った住まいへつくり直すことができます。
「細かく分かれた部屋をつなげて広いLDKにしたい」
「キッチンの位置を変えたい」
「使っていない和室をリビングに取り込みたい」
といったご相談も多くあります。
ただし戸建て住宅の場合、建物の構造によっては、撤去できない柱や壁があったり、希望する場所に水まわりを移動できなかったりする場合があります。
そのため、最初から間取りを決めてしまうのではなく、現在の建物の状態や構造を確認しながら計画することが大切です。
この記事では、藤沢・湘南で戸建てリノベーションを考えるときに、間取り変更の前に確認しておきたいポイントを分かりやすくご紹介します。
戸建てリノベーションはどこまで間取り変更できる?
戸建て住宅は、マンションと比べて間取り変更の自由度が高いと思われがちですが、実際には建物の構造によって変更できる範囲が大きく異なります。
例えば、木造住宅でも「木造軸組工法」と「2×4(ツーバイフォー)工法」では、壁や柱の考え方が違います。
木造軸組工法では、柱や梁を基本として建物を支えているため、壁を撤去して部屋をつなげられるケースがあります。一方で、建物を支える重要な柱や筋かいなどは、簡単に撤去することはできません。
また、2×4工法など、壁で建物を支える構造では、間取り変更に制約が出ることがあります。
そのため、
「この壁をなくしてLDKを広くしたい」
という希望があっても、図面だけで判断するのではなく、建物の構造や現状を確認したうえで計画することが重要です。
既存の柱や壁を活かしながら間取りを工夫することで、無理な構造変更をせずに、開放感のある空間をつくれる場合もあります。
1.撤去できる柱・壁と、撤去できない柱・壁を確認する
戸建ての間取り変更で、最初に確認したいのが柱や壁をどこまで変更できるかです。
広いLDKをつくるために壁を撤去したい場合でも、その壁が建物を支える役割を持っていると、単純に取り除くことはできません。
また、柱についても同様です。建物の構造上重要な柱を撤去する場合には、梁の補強など別の方法で建物を支える必要が出てくることがあります。
そのため、間取りを考えるときは、
「柱や壁をなくすこと」を前提にするのではなく、既存の構造を確認しながらプランを考えること
が大切です。
柱をあえて残して空間のアクセントにしたり、収納や家具と組み合わせたりすることで、構造を活かしたデザインにできる場合もあります。
2.キッチン・浴室・トイレなど水まわりの移動を確認する
戸建てリノベーションでは、間取り変更に合わせてキッチンや浴室、洗面室、トイレの位置を変えたいというケースもあります。
水まわりの位置を変更するときに重要なのが、給水・給湯管だけでなく、排水管の位置や勾配です。
特にキッチンやトイレを大きく移動する場合は、床下に排水管を通すためのスペースが確保できるかを確認する必要があります。
また、水まわりを移動すると、配管工事だけではなく、床・壁・電気・換気などの工事範囲も広がり、費用が大きくなることがあります。
そのため、
「どこに移動できるか」だけではなく、「移動することで暮らしがどれだけ良くなるか」
を考えることが大切です。
例えば、キッチンの位置を少し変えるだけでも、ダイニングとのつながりや家事動線が改善できる場合があります。
大きく移動することだけを考えず、工事費と使いやすさのバランスを見ながら計画することがポイントです。
3.階段の位置は簡単には変えられない
戸建てリノベーションで間取りを大きく変更するとき、意外と計画に影響するのが階段の位置です。
階段を移動すること自体は可能な場合もありますが、1階と2階の両方の間取りに影響するため、工事範囲が大きくなりやすい部分です。
また、階段を新しい位置につくるためには、2階の床に必要な開口を設けることになるため、梁など建物の構造との関係も確認する必要があります。
そのため、現在の階段位置に大きな問題がなければ、既存の階段を活かしながら、
「階段を中心に、1階と2階の間取りを組み直す」
という考え方もあります。
階段そのものを移動しなくても、階段まわりの壁や建具、廊下の取り方を見直すことで、動線や空間のつながりを改善できる場合があります。
大きな変更をすることが必ずしも良いリノベーションとは限りません。
既存の建物を活かせるところは活かしながら、暮らしやすさと工事費のバランスを考えることが大切です。
4.窓の位置や大きさを変更するときのポイント
戸建てリノベーションでは、間取りの変更に合わせて窓の位置や大きさを見直すことで、室内の明るさや風通し、外とのつながりを改善できる場合があります。
例えば、LDKを広げるときに庭に面した窓を大きくすると、室内に光を取り込みやすくなり、実際の面積以上に開放感を感じられることがあります。
一方で、窓はどこにでも自由につくれるわけではありません。
建物の構造や外壁の状態、周囲の建物との位置関係などを確認しながら計画する必要があります。
また、大きな窓を増やすだけではなく、
「光を取り入れたい場所」
「風を通したい場所」
「外からの視線を避けたい場所」
を整理することも大切です。
特に住宅が近接している場所では、大きな窓よりも、窓の高さや位置を工夫することで、プライバシーを確保しながら明るさを取り入れる方法もあります。
窓は室内のデザインだけでなく、暮らしやすさにも大きく関わるため、間取りと一緒に考えていくことがポイントです。
5.収納は間取り変更と一緒に考える
戸建てリノベーションでは、部屋の広さや配置だけでなく、収納をどこにつくるかも間取りと一緒に考えることが大切です。
収納は、単純に大きな収納スペースをつくれば使いやすくなるとは限りません。
例えば、玄関には靴やアウトドア用品、洗面室にはタオルや日用品、キッチンには食品や調理器具など、使う場所の近くに必要な収納を配置することで、日常の動線がシンプルになります。
また、ウォークインクローゼットや大きな納戸をつくる場合は、その分だけ居住スペースが小さくなるため、
「何を、どこで、どのくらい収納したいのか」
を整理してから広さを決めることがポイントです。
既存の押入れや収納をそのまま残すのではなく、間取り変更を機会に、今の暮らしに合った収納へつくり直すことで、住まい全体をすっきり使いやすくできます。
6.家事動線を短くする間取りを考える
戸建てリノベーションでは、部屋の広さだけでなく、毎日の家事をどれだけスムーズにできるかという視点も大切です。
例えば、キッチン・洗面室・浴室・洗濯スペースが離れていると、料理や洗濯をするたびに家の中を何度も移動することになります。
間取りを見直すときは、
「料理する → 洗濯する → 干す → しまう」
といった日常の動きをイメージしながら、水まわりや収納の配置を考えてみます。
キッチンと洗面室を近づけたり、洗濯スペースの近くに衣類収納を設けたりすることで、移動距離を短くできる場合があります。
また、回遊できる動線をつくる方法もありますが、通路を増やしすぎると、その分だけ収納や居住スペースが少なくなることもあります。
大切なのは、流行の間取りをそのまま取り入れることではなく、自分たちの生活習慣に合った動線をつくることです。
毎日の小さな移動を減らすことが、長く暮らしやすい住まいにつながります。
これからの暮らしに合わせた間取りの考え方については、「藤沢で50代・60代からのリノベーション|これからの暮らしを考えた住まいづくり」もご覧ください。
7.間取り変更にかける予算の優先順位を決める
戸建てリノベーションでは、間取りを大きく変更するほど、工事範囲が広がり費用も増える傾向があります。
柱や壁の変更、水まわりの移動、階段や窓の変更などは、内装を新しくするだけの工事と比べて、関連する工事が増えることがあります。
そのため、最初からすべての希望を実現しようとするのではなく、
「暮らしを大きく改善できるところはどこか」
という視点で優先順位を決めることが大切です。
例えば、既存の階段や水まわりの位置を活かしながらLDKの間取りを変更することで、工事費を抑えながら暮らしやすさを改善できる場合もあります。
一方で、毎日の生活で不便を感じている部分であれば、費用がかかっても間取りを変更する価値があるかもしれません。
「残すところ」と「変えるところ」を整理し、予算をかける場所を決める。
これが、戸建てリノベーションの予算を考えるうえで重要なポイントです。
戸建て・マンションのリノベーション費用については、「藤沢のリノベーション費用はいくら?戸建て・マンションの費用と考え方」でも詳しくご紹介しています。
8.現地を確認してから間取りを決める
戸建てリノベーションでは、既存の図面が残っていても、図面だけで間取りを決めないことが大切です。
築年数が経っている住宅では、過去に増改築や修繕が行われ、現在の建物と図面の内容が異なっていることもあります。
また、壁や天井の内部、床下など、仕上げ材に隠れている部分は、工事を始めてから初めて分かることもあります。
そのため、リノベーションを計画するときは、まず現地で、
「現在の間取り」
「柱や壁の位置」
「床下や天井裏の状況」
「給排水や設備の位置」
「建物の劣化状況」
など、確認できる範囲を把握してからプランを考えていきます。
特に大きな間取り変更を検討している場合は、希望する間取りを先に完成させるのではなく、既存の建物を確認しながらプランを調整していくことが重要です。
現在の建物をできるだけ活かしながら計画することで、無理な工事を減らし、予算とのバランスも取りやすくなります。
リノベーションを考え始めたばかりの方は、「藤沢・湘南でリノベーションを考えるとき、最初に整理したい3つのこと」もあわせてご覧ください。
戸建ての間取り変更だけでなく、予算・見積もり・会社選びなどリノベーション計画全体を確認したい方は、「藤沢でリノベーションを成功させるには|計画前に知っておきたい7つのポイント」もあわせてご覧ください。
まとめ
藤沢・湘南で戸建てリノベーションを考えるときは、見た目や間取りだけではなく、現在の建物をどこまで活かせるかを確認しながら計画することが大切です。
柱や壁、水まわり、階段、窓などは、建物の構造や既存の状態によって変更できる範囲が異なります。
そのため、
「広いLDKにしたい」
「キッチンを移動したい」
「家事動線を良くしたい」
といった希望を整理したうえで、現地の状態を確認しながらプランをつくっていくことが重要です。
また、すべてを新しくする必要はありません。
既存の建物で活かせる部分は残し、暮らしやすさに大きく影響するところへ予算をかけることで、費用とのバランスを取りながらリノベーションすることもできます。
AP-DESIGNは、藤沢・湘南を中心に、住宅・店舗の空間づくりを行う空間デザイン事務所です。
戸建てリノベーションについても、現在の住まいとこれからの暮らしを整理しながら、プランニングから設計・施工まで一貫して対応します。
まだ具体的な間取りが決まっていない段階からでも、ご相談いただけます。
戸建てリノベーションについて、まだ具体的な間取りや予算が決まっていない段階でもご相談いただけます。
「壁をなくしてLDKを広くできるか知りたい」
「キッチンや水まわりの位置を変えたい」
「今の家を活かしながら、暮らしやすい間取りにしたい」
といったご相談でも大丈夫です。
藤沢・湘南で戸建てリノベーションをご検討の方は、AP-DESIGN(天晴設計)へお気軽にお問い合わせください。



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